地中美術館 モネの部屋

訪れてみたそもそもの動機はこちら

モネ、ゴッホ、ピカソも治療した絵のお医者さん 

岩井希久子 美術出版社

この本で地中美術館所蔵のモネの絵がオリジナルのタッチを残していることを知り見てみたくなった。

上記の本を読むまでそこまで気にして見ていなかったのが本当のところだが、今まで見てきたモネの絵だと、絵具の凹凸はあるけれども、どちらかと言うとなだらかな表面のものが多かったように思う。

実際に見てみると、どうやって描いたんだろう、と思ってしまうほど広範囲にわたり木の肌のような表面になっていたり、絵具の塊がクリームのようにふわりと置いてあったりする。確かに上記のようなテクスチャの絵はあまり見た記憶はなかった。

とはいえ修復の手が入った絵と、どのくらい違うのかというのは目が覚えている間に近くの別の美術館に行って見比べてみる他なさそうだ。

しばらくその空間に留まっていると、モネの文法というか構造に目が慣れてきて、だんだん違う様相が立ち上がってくるのが面白い。

最初にみた感覚と、目が慣れた後の感覚が異なるあたりが、人気があった理由だろうか、と考えたりするのも楽しいひと時だった。

今回は豊島美術館と地中美術館に絞って行ったので他の見所はすべて素通りしている。何点か見たいものがまだあるので再訪したいが泊まりで行った方が楽そうだ。

どちらも島なので時節柄、感染症対策には神経質になっている。特に豊島の方が気を使っている雰囲気だった。豊島の方が人口構成で高齢層が多いためだろう。平日に行ったせいもあると思うが、ネット上では営業している飲食店でも開いていないところがあった。しばらくは注意が必要だと思われる。

WordPress.com で次のようなサイトをデザイン
始めてみよう