レンズフード

85mmのレンズでC-PLフィルターを使う時、どうしてもレンズフードが邪魔で、外して調整してまたつける。を繰り返すうち、フィルター使用時にはフードを外しっぱなしにするようになっていた。カバンにしまうほどでもないので手に持ったり、無理矢理ポケットに突っ込んでいたりしたが、再々落とすので正規品のバヨネット式レンズフードは諦めて、ねじこみ式のレンズフードに変えた。

シリコンにしたので収納時も簡単で、なにより、レンズフードごとフィルターが回るのが良い。シリコンなのでホコリがつきやすいのが弱点だが、ブロアで吹き飛ばせるので特に問題はない。

フィルターにレンズフードを取り付けることになるので、フィルター径にフードを合わせるのに注意が必要。買ったのはハクバのもの。

便利なので58mm用のものも買うつもり。24mmはケラれが発生しそうなので正規品のままの予定である。

続 在宅勤務

年明けからはそろそろ在宅勤務を終えて、会社で集まって仕事しませんか、という圧が高まっていた。これは遅くても一月半ばからは遂に通勤生活が復活するかと思っていたが、年末年始休みが明けるとオミクロン株があれよあれよと蔓延を始め、なし崩しに在宅勤務続行となっている。

まる一年在宅勤務でなんとかなったとはいえ、職場と自宅が近い人々が出勤していたためになんとかなっていた面もあるので、全員完全在宅は当分の間は難しそうだし、今年以降は在宅であるならば待遇面で差をつける、という判断が上層部から出てきそうな雰囲気である。

オミクロン株の蔓延が収まるまでは在宅で良いとして、最近問題になってきたのは明らかに筋肉量が減って太りやすい体質になってきた事だ。

スマホの歩数計を見るだけでも、通勤をしなくなってから、年間総歩数が1/3程度まで落ちている。休みの日のちょっとした散歩や筋トレ動画での運動では追いつかなくなってきているのが現状のようだ。

広くもない家に籠っていたらほぼブロイラー生活と同義なので、今まで気が付かなかった方が問題があったかもしれない。

せめて晴れた日は朝の散歩くらい行くようにしようと考えている。

気がつけば年末

久しぶりに開いたら、前回投稿が2月だった。Instagramに投稿していたらそれだけで一仕事終わった感じで随分とご無沙汰になっていた。

宣言が解除されたため在宅勤務から通勤という形態に戻った方が周囲では多い。ただ自分でも意外なことに、ほぼ一年近い在宅勤務でむしろ在宅の方が好ましい、と考える様になっている。肝心の経過を全く記録していないのでいつ頃とは覚えていないが、オリンピックの直前に宣言が解除された時、在宅終了の打診に対して、オリンピック終了まで様子をみたいと答えた時点で在宅勤務寄りに心が動いていたと思う。

職住分離が問題だったが、私用と仕事用でPCを物理的に分けていること、ソフトで電話とメールを完全分離させたことが大きい様に思う。仕事に関するものが部屋に置いてある違和感については、人間慣れるのが早いものだ、というしかない。

今のところ週1回の出社でちょうど良さそうな気がしているが、そのためには会社でも自宅でも同じように仕事ができる環境にしておく必要が出てくるのでコストが倍になるな、というのが問題だと感じている。

暑さ寒さも彼岸まで

とは言い条、春のお彼岸がくる前に、冬の方が終わってしまいそうな二週間予報が出ている。冬らしい冬、雪が根雪になって春まで融けない冬は旭川より北に行かないと味わえなくなるのだろうか。

瀬戸内側の今季の秋と冬は、シーズンの初めにストンと気温が落ちて、今年の紅葉や雪は期待できそうだ、と一瞬期待したのちに気温が上がって暖かい日が続いてしまっている。

雪がもとから降る地域は災害並みに降っているところもあり、温暖化とは単純に気温の上昇ではなく、気候の局所的な極端化である、というのが実感され出したのが2018年ころからの流れだろうか。

2021年もあっさりと一ヶ月が過ぎてしまったが、梅雨も夏も出来るだけ穏やかに過ぎる事を願っている。

30分間の雪

雪の降り始め

気がつけば年が明けていた。在宅勤務になってから、時間の区切りが曖昧で自分の中でうまく自分の時間と仕事の折り合いがつけられない期間が長かった。一ヶ月近く経って、ようやく自分なりに落とし所が見つかってきた感じがする。

この折り合いを見つけるまでの小休止になっていた年末年始を茫洋と過ごした結果、年末年始の寒波を見逃してしまった。31日に朝イチ始発で京都に行くつもりが、服まで着替えて行く気を無くしたので相当だった。せめて三連休の初日はどこかに出かけよう。そう決めて首尾よく奈良の宇陀方面に出かけたのだった。

行くさきは山中にあるお社の境内にある小さな滝と、氷柱が見られるハイキングコースである。小高いところにあるので、登っていくとあからさまに気温が下がるのがわかるのが例年のことだし、連休前の冷え込みを考えたらかなりの氷が期待できるのでは、目論んでいたのだが行ってみると吐く息が白くならない気温の高さだった。

当てが外れた気分で到着して滝を眺めて30分。その間だけ雪雲が流れ込んできて雪が数センチ積もった。雪国に10年単位で住んでいたので積もる雪には慣れていたが、狙ったように降り積る雪は久しぶりでとても嬉しいものだった。

見る間に均等に白くなっていく風景と、止んで一時間後にはほとんど溶けて無くなっている雪に白昼夢を見ていたような気分になった幸せな半日だった。

自宅勤務再び

日々増えていく感染者数を眺めて自宅勤務となった。前回と違うのは、自宅に職場環境をある程度持ち込む仕儀となったなったことだ。

PCの遠隔操作ではなく、ハードディスクそのものを持ち出している。宜しくはないのだが、今回の方が長い期間自宅勤務になりそうだ、という感覚がある。致し方なしである。

どちらかと言えば、職住分離しておきたい方なので、休日出勤をしてでも仕事を持ち帰らないことを徹底していた結果、自宅ではよほどのことがない限り仕事以外のことしかしていなかった。物理的に職場で見慣れていたものが自宅に存在するのは違和感が強い。

自営業に全く不向きだと考えていた理由がこの職住分離の強い欲求だったのだが、今回のことで何かタスク管理の考え方が変われば面白いと少し期待している部分がある。

始発電車

少し遠出する時はなんやかやで始発で出る事がもともと多かった。遠出自体が激減した昨今、出かける時は混んでいる時間帯を避ける意味もありほぼ始発が当たり前になってしまった。

朝の新しい空気と光の中、動いている駅の雰囲気や、始発で1日を始める人と、始発で1日を終える人の気配が交錯するのが面白い。

冬にとっかかりの今の時期は、乗車中に朝日が見られる時が多い。夏の日、既に薄明るい中に乗るのもいいが、思い切り早起きしたような気分になれるこの時期の暗さも悪くはない。

ロンドンナショナルギャラリー展

平日に行ったがそこそこの人混みだった。日時指定で人数の上限を設けているのだろうが、常に左右に人が並んでいる程度の人数制限なので気にする人は避けた方が良さそう。次に行くときは午後遅い時間で目当てのものをさっとみて帰る方が良いかもしれない。

さすがに名品揃いで教科書で見た気がする絵が普通に並んでいる。この展示会にかけられた準備期間を考えると開催されて本当によかったと思う一方で、この状況下での開催が気の毒にもなる。

以下、今回気に入った絵。自分用メモ。

カルロ クリヴェッリ 聖エミディウスを伴う受胎告知

パオロ ウッチェロ 聖ゲオルギウスと竜

クロード モネ 睡蓮の池

カナレット ヴェネチア大運河のレガッタ

フランチェスコ グアルディ サン・マルコ広場

ムリーリョ 幼い洗礼者ヨハネと子羊

ターナー ポリュフェモスを嘲るオデュッセウス

女性が竜に手綱をつけていることに初めて気がついたり、ちょうどよく地中美術館のモネの絵と比較ができたりで、眼の幸福を味わえた時間だった。

新幹線

一年振りくらいで新幹線に乗った。

病院の消毒液の臭いがする車輌とマスクをした乗客と警備の人。昔はこの三つはなかったんだよ、と語り続けることになるのか、昔こういうのが必要だった時期があったんだよ、という日が来るのか。(警備の人が乗り始めたのは理由が違うが)

早朝だったためガラガラではあったが、車内で食事をする人、ビールを開ける人が皆無だった事は明らかに以前と違う。車内販売の珈琲も無くなっていた。一方でホームで飲食してから乗り込む人が何人かいたのが印象的だった。

基本的に窓が開けられないためか、あるいは長時間乗ることを前提としている為か、通勤電車よりも気を使っている人が多い雰囲気だった。

次は飛行機で出かけたいがいつになることやら。

地中美術館 モネの部屋

訪れてみたそもそもの動機はこちら

モネ、ゴッホ、ピカソも治療した絵のお医者さん 

岩井希久子 美術出版社

この本で地中美術館所蔵のモネの絵がオリジナルのタッチを残していることを知り見てみたくなった。

上記の本を読むまでそこまで気にして見ていなかったのが本当のところだが、今まで見てきたモネの絵だと、絵具の凹凸はあるけれども、どちらかと言うとなだらかな表面のものが多かったように思う。

実際に見てみると、どうやって描いたんだろう、と思ってしまうほど広範囲にわたり木の肌のような表面になっていたり、絵具の塊がクリームのようにふわりと置いてあったりする。確かに上記のようなテクスチャの絵はあまり見た記憶はなかった。

とはいえ修復の手が入った絵と、どのくらい違うのかというのは目が覚えている間に近くの別の美術館に行って見比べてみる他なさそうだ。

しばらくその空間に留まっていると、モネの文法というか構造に目が慣れてきて、だんだん違う様相が立ち上がってくるのが面白い。

最初にみた感覚と、目が慣れた後の感覚が異なるあたりが、人気があった理由だろうか、と考えたりするのも楽しいひと時だった。

今回は豊島美術館と地中美術館に絞って行ったので他の見所はすべて素通りしている。何点か見たいものがまだあるので再訪したいが泊まりで行った方が楽そうだ。

どちらも島なので時節柄、感染症対策には神経質になっている。特に豊島の方が気を使っている雰囲気だった。豊島の方が人口構成で高齢層が多いためだろう。平日に行ったせいもあると思うが、ネット上では営業している飲食店でも開いていないところがあった。しばらくは注意が必要だと思われる。

WordPress.com で次のようなサイトをデザイン
始めてみよう